ドローンで資産価値を守る!空からの物件検査
ドローンを活用した物件検査の概要
大型の共同住宅や施設は、一戸建てよりも資産価値が高く、維持管理にコストがかかりますが、そのような物件の維持管理において、近年、次のような特徴からドローンを活用した物件検査が注目されています。
空撮による外観検査
ドローンを使うと、上空から撮影できるため、屋上・外壁・複雑な形状の建物も、近距離・遠距離から自由に撮影できます。屋根の傷み具合や天窓の汚れ、外壁の破損などをモニターで確認しながら撮影できます。
法定検査にも認められたドローン検査
一定以上の規模の建築物に義務付けられている定期報告制度では、おおむね6ヶ月~3年以内に1度は打診等による外壁調査が必要でした。
しかし、2022年4月に建築基準法が改正され、無人航空機(ドローン)を用いた赤外線外壁調査が正式に認められました。ドローンによる赤外線調査は、従来のハンマーなどを使った、打診調査に比べて効率的で、安全性が高いと言われています。
赤外線カメラの活用
外壁調査用のドローンには赤外線カメラが搭載されており、この機能で外壁調査を行います。
建物の外壁に劣化や剥離が起こっている部分には、壁と壁の間に余分な空気が入るため、温度差が生じます。 赤外線カメラは、この温度差を検知することで、外壁の剥離やひび割れを見つけます。
ドローン検査の主なメリット
ドローンによる物件検査の最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さと作業中の事故リスクの軽減です。
ドローン検査のメリットについて詳しく説明します。
コスト削減と効率化
ドローンを用いた点検には、高所作業車や足場が不要なため、点検にかかる設備費用・人件費が大幅に節約できます。
また、建物の外周や屋根の点検はわずか1~2時間で完了する上、撮影した画像はその場で確認でき、必要に応じて再調査も可能です。
このように、設備や人件費の削減に加えて、時間短縮にもつながります。
事故リスクの低減
従来の検査方法では、作業員が高所で作業する際に落下のリスクが伴いましたが、ドローンを使えば地上から操作できるため、作業中の危険がほとんどありません。
さらに、天候の急変にも迅速に対応でき、ドローンを安全に帰還させることで、ドローン事故のリスクを最小限に抑えます。
空から資産価値を守る
建物の内部や低層階の管理はオーナー様の目が届きますが、高層階や屋根、外壁まではご自身で管理するのは大変なことです。ドローンを使った物件検査を行うことで、建物の劣化部分を把握し、適切な対策を取ることができます。
そして最終的には、長期にわたって資産価値を維持することにつながるでしょう。